お金のトラブル

【マルチ商法の基本2/3】マルチ商法の手口



前回は、マルチ商法とは何か、詳しくご紹介しました。

前回の記事
【マルチ商法の基本1/3】マルチ商法ってなに?

みなさんはマルチ商法について知っていますか? マルチ商法は、身近に潜んでいる悪質なビジネスです。「自分は大丈夫」と思っていても、あまりの圧に断り切れなかったり、疑いを持たず信じ込んでしまうケースもあり ...

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今回は、マルチ商法の実際の手口について、いっしょに見ていきましょう。

勧誘の手口


(1) 友人や知人から勧誘される


〈パターン1〉
友人から、「久々に今度食事しない?紹介したい人がいるんだよね」と言われ、食事に行くと、「普段はめったに会えない人で」などと希少性をアピールし、マルチ商法の上層会員らしき人を紹介され、商品案内などを受ける。




〈パターン2〉
「凄く参考になる勉強会があって、一緒に参加して欲しい」などと言われ、参加してみたら、マルチ商法の商品やサービスを紹介するセミナー会場に案内され、強制的に商品案内や説明を受けさせられる。




〈パターン3〉
「この商品は凄く身体に良いから絶対買った方が良いよ」などと、健康になる、毒素が抜ける、完全オーガニック、といった利点を上げながら、サプリメントや美容商品などを勧めてくる。


〈パターン4〉
「入会金を支払えば格安で旅行へ行けるよ」などと言って、旅行会員系サービスへの入会、サービスを紹介される。



気心の知れた友人から、こういった誘い文句を言われたら、マルチ商法かもしれない、と厳重に警戒しましょう。
誘う方は、怪しまれない様に最初は詳細を伏せて話を進めます。「おかしいな」と違和感を感じたら、そこでキッパリと誘いを断りましょう。


(2) 声をかけられ、連絡先交換から勧誘に発展する


〈パターン1〉
「美味しいご飯屋さん知りませんか?」などと親切心を掻き立て連絡先を交換させられ、後日数回食事を重ねた後、マルチ商法の商品購入や、セミナーへの出席を勧められる。




〈パターン2〉
街コンやマッチングアプリなどの出会いの場で、「夢を実現する為に起業しませんか?」などと誘われ、事業化集団への加入を勧められる。
起業のためのサークルを装い、自己投資、先行投資の為と言われ、高額な情報商材や商品購入を強いられる。



〈パターン3〉
ブランド品や高級料理の写真、華やかなパーティーなどキラキラしたSNSアカウントから、「すき間時間で稼げるお仕事しませんか?」などとDMが届き、セミナー参加を促されたり、会員入会や商品購入を勧められる。


多くの人が集まる、駅や街コンなどの会場では、こういった勧誘活動がさかんに行われています。
また、最近ではSNSを使った勧誘手口も多くなってきています。心を許す素振りを見せると、途端に距離を詰め、熱烈に誘い込もうとしてくるので、軽率に連絡先を交換したり、食事の誘いに乗るのは絶対にやめましょう。



マルチ商法にハマってしまう仕組み


(1) 現状に対する不満を煽ってくる


「今の仕事の収入だけで将来不安じゃないですか?」
「あなたの本当の夢(やりたいこと)はなんですか?」
「もっと自由にお金と時間が使えたらいいと思いませんか?」
などと言って、勧誘員は現状抱いている悩みや不満を聞き出そうとしてきます。そうして夢を明確化させ、うちの商品(サービス)ならそれが叶う、としきりにアピールし、強引に入会や購入を勧めてくるのです。



(2) 成功体験で夢を持たせる


セミナー会場に連れられたり上級会員を紹介されたとき、
「不労所得で月に100万稼いでいる」
「時間とお金に余裕が出来、旅行や自分磨きを楽しんでいる」
「生活の質が向上し、毎日の幸福度が上がった」
などとカリスマ的立場の人間が成功体験を自慢げに語ります。
これによって、自分もあんな風になりたい…と強い憧れを持たせるのがねらいです。



(3) うちの商品は安全だと主張する


「うちの商品を使えば、身体への悪影響がない(その他の商品を下げる発言)」
「本当に良い物しか使ってないから、環境にも身体にも最適」
といった過剰な表現で、普段自分が使っている日用品への不信感を煽りつつ、うちの商品を絶対に使うべきだと強く勧めてきます。しかしそこに医学的根拠はなく、意識高い系の人の興味を引くための罠なのです。


(4) 先行投資だから、と高額な出費を迫られる


「新規会員を増やすには、まず自分が商品の良さを知ること」
「入会金を多く支払えば、少額でサービスを利用出来るよ」
などと言って、大量の商品を購入させられたり、高額な入会金を請求したりしてきます。
あくまで先行投資で、必要な出費だから、と、高額な出費を正当化してくるのです。



(5) 自分を理解してくれるのはこの組織だけだと思い込ませる


上京したての大学生や、独り身の社会人など、頼りが少ない人を狙って入会させ、組織内の結束力と熱気で組織の雰囲気に取り込み、自分の価値観を肯定し、応援してくれるのはこの組織の仲間だけだ、と洗脳してしまうのです。



(6)決断を急がせ、相談するスキを与えない


「今日中に入金すれば、報酬が4倍になります」
「この場で入会してくれれば、豪華な会員特典がつきます」
などと勧誘員は言葉巧みに決断を迫り、誰かに相談したり、考えるスキを与えません。
次々と手続きを進め、冷静な判断力を奪うのが狙いです。


勧誘員は、甘い言葉で夢を持たせたり、過激な発言で不安を煽ったりしてきますが、全て入会に誘うための落とし文句です。入会すればどんどん要求がエスカレートし、最終的には精神的にも金銭的にも疲弊してしまいます。

上記のようなセールストークを持ちかけられても、絶対に断りましょう。



まとめ


マルチの勧誘員は、日常のあらゆる場面に潜んでいます。
そして、ありとあらゆる手口で、あなたをマルチ商法の組織に引き込もうとしてきます。
「うちはマルチではない」と言い張る会社もあるのです。
万が一勧誘の場面に遭遇しても絶対に断りましょう。






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