税金

【税金の基本2/2】税金の種類と使い道



前回は、税金とはなにか、詳しくご紹介しました。

前回の記事
【税金の基本1/2】税金ってなに?

みなさんは、税金についてどの位知っていますか? 私たちの生活に当たり前の様に馴染んでいる税金。知っている様で、詳しくは知らない方も多くいると思います。今回は、そんな税金について、税金とは何なのか、なぜ ...

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今回は、税金の種類と使い道について、一緒に見ていきましょう。

税金の種類


税金の種類というと、一番に思い浮かぶのは「消費税」でしょうか。
まず、税金は国税と地方税とがあって、地方税には都道府県税と市区町村税があります。
国に納める税金が国税、地方自治体に納める税金を地方税と言います。


国税


消費税


商品やサービスを購入した時に支払う税金。地方消費税と合わせて課税される。(消費税7.8%+地方消費税2.2%=10%)



所得税


個人の1年間の利益に対して支払う税金



法人税


会社などの法人団体が、1年間の利益に対して支払う税金



相続税


亡くなった人から財産を相続された人が、その額に対して支払う税金



贈与税


個人から財産をもらった時にかかる税金(110万円以下は非課税)



酒税


清酒やビール、ワインなどのお酒の代金に含まれている税金



たばこ税


たばこの価格に含まれている税金。
たばこ税の中には国たばこ税、地方たばこ税、特別たばこ税が含まれていて、たばこの価格の約6割が税金という、流通している商品の中でも税負担額が多いものの一つ。



ガソリン税


車やバイクなどのガソリンに含まれる税金(揮発油税(国税)と地方揮発油税(地方税)を合算したものの総称)



国際観光旅客税


日本から出国する際、1回につき1人あたり1000円が課税される(2歳未満は非課税)





地方税(1) 都道府県税


都道府県民税


個人が居住する住所や、法人の事務所や事業所のある住所の地域に対して、所得に応じてかかる税金。



自動車税


自動車を保有している個人や法人が支払う税金



不動産取得税


土地や建物を取得した時に発生する税金



事業税


事業を営んでいる法人や個人事業主に対して1事業年度ごとに課される税金




地方税(2) 市町区村税



市町区村民税


個人が居住する住所や、法人の事務所や事業所のある住所の地域に対して、所得に応じてかかる税金



固定資産税


土地や建物、事業用の機械を保有している人にかかる税金。



入湯税


温泉に入浴した時にかかる税金



税金の使い道



税金の使い道として、一番多く使われているのは、年金や医療費、介護費、子育て支援といった、生活と健康にまつわる部分です。
2番目に多いのは、「国債費」という、国が負っている借金を返済する為の費用です。
3番目は、国が地方自治体の財源として支払う、地方交付税交付金です。
4番目が、道路や橋、ダムや河川の整備などに使われる公共事業となっています。

(円グラフ※財務省一般会計歳出のグラフ参考)


こうしてみると、全体的に私達の生活維持の為に使われている様に見えますが、本当に、全ての税金は国民が納得のいく使われ方をされているのでしょうか?


ギモンその1:国会議員のお給料は高すぎ?


私たちが選挙で選ぶ国会議員のお給料は、全て国民から集められた税金から支払われています。
国会議員の給料は法律で決まっていて、一般の議員は月額129万4千円。
また、年2回のボーナスが一回あたり約300万円。この時点で既に年収2100万円越えです。

これに加えて、公的文書の発送費や電話代、交通費のための「文書通信交通滞在費」が非課税で月額100万円支給されます。さらに、国から政党に対して、議員一人あたり年間約4000万円の政党交付金、立法に関する調査研究のための活動費用として「立法事業費」が月額65万円支給されます。

このうちの一部が政党を通して、活動費として議員に渡るので、給料を含め全てを合計すると、
国会議員の年収は4000万円以上になります。
つまり国会議員一人につき、4000万円以上の税金が使われているのです。

消費税率の引き上げや、国際観光旅客税といった新しい税金が導入されたり、国民の負担は増やされる一方なのに、国会議員の給料がこんなにも優遇されているのはおかしいと思いませんか?



ギモンその2:東京2020オリンピックは負の遺産?


2021年に開催されたオリンピックにかかった費用の総額は、1兆4238億円。

そのうち東京都と国が税金で負担したのは全体の55%、つまり7834億円にもなります。

その中で最も費用がかかったのが新設された競技会場の新設費や整備費です。
更に、新設された競技場のうち、5施設は今後の年間収支が赤字となる見込みで、赤字総額は毎年7億3千万円にもなり、これらの赤字も税金で負担する事になります。

華やかなスポーツの祭典の裏では、この様に国民の負担が増えてしまう現状があるのです。



まとめ


税金によって受ける恩恵は大きいですが、税金の使い道として、本当に正しい使い方をされているのか、自分の立場から見て、どんな事に一番税金をさいて欲しいのかなど、自らの考えをきちんと持つことはとても大切です。
選挙の際の判断材料にするなど、今後の生活をより良くする為にも、自分事として捉えましょう。





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