お金のトラブル

連帯保証人の失敗事例と対策


前回は、連帯保証人とはどういったものなのか、基本的な所をご紹介しました。

前回の記事
連帯保証人ってなに?

皆さんは連帯保証人についてご存知ですか? なんとなく怖いイメージがある連帯保証人。友人や仕事仲間などの親しい間柄の人や、両親や兄弟、子供などの家族間であっても、「連帯保証人になって欲しい」と言われたら ...

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今回は、連帯保証人になってしまった人の失敗事例と、連帯保証人になってしまった時の対策をご紹介します。

連帯保証人になってしまった人の失敗事例


事例1

父親が大阪でやっていた会社が資金繰りに行き詰まり倒産。
銀行から融資を受けていた分の連帯保証人に父母と私がなっていたために、総額2億円の借金を背負うことになりました。父は他にサラ金にも手を出していた為、即自己破産。持ち家や車、貯金や保険は差し押さえになりました。専業主婦だった母も合わせて自己破産。
ただ、社会人だった私は連帯保証していたのが一部で2000万円分だったこともあり、倒産時には自己破産しませんでした。債権者である保証協会と返済プランについて話し合ったりしていたのですが、実家が無くなり一人暮らしを始めた事や父の会社の関係で働いていた為転職を余儀なくされた事もあり、貯金はごくわずか。
当時交際していた彼女との結婚話をきっかけに、自己破産して再スタートする事にしました。
準備から申請、免責・復権まで弁護士の方に相談したことで手続きがスムーズに進み、2000万円の借金から解放されました。

引用元 :「弁護士費用保険の教科書」

事例2

私は現在35歳で4人の子の親ですが、14年前の21歳当時に連帯保証人と自己破産を経験しました。
自己破産することになった原因は母親とその再婚相手の連帯保証人になったことでした。
ディズニーリゾートのチケットをプレゼントされ、ディズニーリゾートに向かっている道中に母からの呼び出し。普通なら応じないはずが、妻と後から合流する約束をして一人で母の元へ。母の要件は「連帯保証人になって欲しい」とのことでした。
テーブルには既に契約書らしき書類があり、そこには母の再婚相手も同席していました。
浅はかにも当時の私はディズニーランドに早く行きたいし、妻を待たせているしということで即答でサインし、押印。後からよくよく話を聞いてみると、なんとその日に私が押した書類は借金の契約書で、その額1500万。
母と再婚相手は既に支払い能力がなく自己破産を宣言。ディズニーランドを餌に冷静な判断力を奪ったのです。
その借金は私と同じく連帯保証人になっている再婚相手の長男と長女にも振り分けられ、私自身は500万の負債を背負うことになってしまいました。
自力で500万円もの借金を返せるはずもなく、母と共に自己破産せざるを得ませんでした。

引用元 : 「借金返済の教科書」


どちらの事例も借金の連帯保証人になってしまい、請求金額が高額すぎて最終的には 自己破産(※)という選択をしています。
※自己破産・・・財産・収入がなく支払いが困難な事を裁判所に認めて貰い、借金全額の返済義務が免除される手続き
この様に、自分が連帯保証人になったせいで高額な借金を背負う結果になってしまったらどうしたら良いのか、その対策を以下の項目で一緒に見ていきましょう。

連帯保証人になってしまった時の対策


勝手に連帯保証人にされていた場合は借金の無効を主張する


自分は連帯保証人になった覚えはないのに、勝手に自分の印鑑や身分証を持ち出されたりして、知らない間に連帯保証人になっていたという場合。
その場合、借金の請求者に連帯保証契約無効を主張すれば返済しなくても済む場合があります。
ただし、連帯保証人の契約書に自分の意思でサインや押印してしまった場合は、「知らなかった」という理由は通用しません。
まず、身に覚えのない借金の請求が来たら、絶対にすぐに返済に応じてはいけません。
無効の契約書である事を主張するには、サインや押印が偽物である事を証明する必要があります。
お金を貸した側から書類を取り寄せたり、直接的なやりとりを行う事になるので、一人での対応が難しければ弁護士の力を借りる方法も検討しましょう。

一括返済に応じる


請求金額が支払い可能な範囲であれば、請求に応じて一括返済しましょう。
借金の返済が遅れると、遅延損害金といって、支払いが遅れれば遅れる程金額が膨らんでしまう場合もあります。
請求が来たときにすぐに対応すれば、支払う金額は最終的に最小限で済みます。

とても一人で一括返済出来る金額ではない時、クレジットローンや消費者金融などから借金をする事は絶対にやめましょう。

借金のために借金をして、さらに高い金利が上乗せされる事で元の金額よりも高額な出費になってしまい本末転倒です。返済に困った時は、まずは家族や身近な人に相談しましょう。

弁護士の力を借りる


自分一人の力ではどうしようもない場合には、弁護士の力を借りましょう。
弁護士が代理として交渉を進めてくれる事で、減額交渉や分割交渉がしやすくなったり、対応によっては借金返済を免除に出来る場合もあります。
弁護士に依頼する場合はお金がかかりますが、依頼した方が早く借金問題が解決する事もあります。状況に応じて力を借りる事も検討してみましょう。

まとめ


連帯保証人にはならない事が一番ですが、万が一借金の請求を受ける事態になってしまった時は、上記の様に対応しましょう。
失敗事例にもあるように、連帯保証人になってしまうと、自分自身の人生が大きく狂ってしまいます。
連帯保証人にだけは絶対にならない方が良いと覚えておきましょう。



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